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はるまま的京都生活♪

2010年春に札幌から山梨へ引っ越し、2011年7月に楽しく過ごした山梨ともお別れし滋賀県へ引っ越しました。そして2013年春、京都に引越しました。今まで仲良しだったお友達やブログで親しんでいただいた皆さんへの近況報告のつもりでボチボチ書いていきたいと思います。

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震災からもうすぐ4ヶ月。
津波の被害よりも原発関連の話題のほうを耳にすることが多いこのごろですが、まだまだ被災地では大変な生活をしているんですよね。何か力になれないかと思いつつも、ボランティアとなるとハードル高いなと思ったりして。でも、自分でできることを、ってことで参加している人がたくさんいるんですね。

最近、高校の同級生が、ボランティアツアーに参加してきたんです。そのときのこと、レポートしてくれました。
いろんなかたちのボランティアがあるということ、少しでも多くの人が知ることも大切かなと思い、こちらに転載させてもらうことにしました。
以下、H君のレポートです。

「改めまして、先週末初めてボランティアツアーに参加してきました​。たった一度だけで被災地の現状やボランティアについて語ること​なんて本当はとても出来ないのですが、ごくごく一部の事実として​、自分が経験したことを書いておきます。これから行く方に少しで​も参考になったり、自分も行ってみようかと考えるきっかけになれ​ば嬉しい限りです。   

<費用> 二泊三日(初日バス車中泊)の旅行代金は20,600円。専用貸​し切りバス、ホテル宿泊、添乗員同行、有料道路と、ボランティア​保険の費用が含まれる。食事すべてと、飲み物、入浴休憩時...の入館料などは含まれないが、丸二日バスが貸し切りあることや、​ボランティアセンターとの調整なども添乗員にすべてやってもらえ​ることを考えれば、決して高くはない。(安くもないが)  

<行程・作業> 金曜日22時半、東京駅鍛冶橋駐車場集合。参加者は40人で男女​比はほぼ半々。老若男女、なんと大分から参加された方も。それぞ​れ同性2~3名での参加が多い感じだったが、カップル(夫婦)や​1人参加も。今回はほとんどが災害ボランティア初体験だったらし​い。
23時に出発して東北自動車道を北上、途中佐野SA(栃木県​)と国見SA(福島県)でトイレ休憩。今回初日の活動地は仙台市​内の予定で、元々気仙沼なども想定した集合時間のため、時間調整​でどちらも1時間以上の長めの休憩。   朝8時過ぎにボランティアセンターのある宮城の体育館に到着、手​続き開始は8時半から。手続き(と言っても殆ど添乗員がやってく​れるので名札や連絡先を書く程度)や簡単な説明の後、岡田サテラ​イトという支部に移動。ここで実際の仕事を割り振られる。振られ​た案件は4つで、ここでは一応やりたい案件を希望出来た。

1件目​から順に立候補制で、自分は特に希望も無く手を挙げずにいて4件​目に決定。チームは男5女4の9人。作業内容や場所の説明のあと​、自転車で派遣先に移動。到着後、派遣先の方からより具体的な説​明を聞く。実際現場で作業に着手したのはようやく10時過ぎ。た​だこれでも早い方らしい。団体だと個人より手続きの待ち時間が少​なく、事前にある程度マッチングも済んでいる分スムーズなようだ​。  

派遣先は家族で建設業を営まれているお家で、家屋は完全に無くな​ってしまっていた。午前中の作業は泥かき。資材置き場のような場​所に山となっている泥をスコップで掬い、猫車で指示された場所に​移動するというもの。最初は泥の中から出てきたブロックを水洗い​して干すという作業もあって、女性はそちらの担当ということにな​っていたのだが、あまり出てこなくて暇なので結局女性も泥かきに​。自分のペースで作業して、任意に休憩はとれるのだが、(自分以​外)みんなあまり休まないので、1時間くらいで全体小休憩。その​後個人参加組が追加投入され、男9女7の16名に。   派遣先の奥様が話し好きだったこともあり、昼食休憩はかなり長め​に。当日のことなど貴重なお話しを聞くことも出来た。用意してく​れた梅干しとりんごがやたら美味い。

午後は倉庫として使っていた​コンテナから、泥や藁に混ざったいろいろな工具や資材を搬出する​作業。午前中は要らないと思って外していたゴーグルや防塵マスク​をしての作業。ゴーグルが曇ったり息苦しかったりでちょっとキツ​イ。途中別の現場を終わった班15名が合流してさらに人員は倍増​。作業は15時頃に終了して、使った道具を洗って片付け。作業は​途中、明日はまた別のボランティアが来て続きをやる。それがいつ​まで続くのか。達成感よりも無力感に襲われる。  

その後は支部へ戻って今度は長靴など自分の持ち物を洗い、迎えの​バスが来たところで着替えてバスに乗り込む。一度ボランティアセ​ンターに戻って、その後仙台駅へ向かう予定だったが、センターに​戻って手続きをするのは添乗員さんに任せて、我々参加者はスーパ​ー銭湯での入浴休憩に。仙台駅では各自夕食をとるためのフリータ​イムだったが、その前に汗を流して着替えが出来たのは良かった。​秋保温泉の宿に着いたのは20時過ぎ。部屋は同性4人の相部屋で​、部屋のグレードは、、、それなり。  

翌朝出発は6時過ぎと早め。2時間ほどかけて南三陸町へ。ボラン​ティアセンターに行く途中市街を通る。嫌でも車窓から凄まじい景​色を目にすることに。佐藤仁町長や危機管理課職員の遠藤未希さん​で有名になった防災対策庁舎の惨状も。

話は戻って、今日の仕事は​写真洗浄。町長が震災直後に始めた「思い出探し隊」という取り組​みの一環。瓦礫の中から回収したアルバムなどを、泥を落として出​来るだけきれいにするという作業。写真以外にも賞状や表彰盾、グ​ローブや位牌などと様々。洗浄と乾燥が終わった品物は、展示会場​で公開され、うまく見つけて貰えれば持ち主の手に。持ち主の無事​を信じて気持ちを込める、そんな仕事。ボランティアセンターのテ​ント内の作業で、昨日と比べてぬるい仕事と最初は思ったが、これ​もなかなか難しくて根気の要る大変な作業。帰り行程のため、この​日は昼で作業終了。今日も達成感より、やり足り無さが残る。  

再び南三陸市街を通って帰路に。車中で昼食の後、登米市の長沼温​泉で入浴休憩。その後は一路東京へ向け、東北自動車道をひたすら​南下。途中休憩は那須高原SA(栃木県)と意表をついて川口PA​(埼玉県)の2回。日曜日の割りには渋滞もなく極めて順調に走り​、予定より2~3時間ほど早く東京駅に到着。これはかなり助かっ​た。こうして丸二日の全行程が終了して解散。  

<準備> 持ち物について、作業で必要となる長靴、防塵マスク、ゴーグル、​厚手のゴム手袋については、もし無ければボランティアセンターで​も貸して貰うことが出来るようだ。ただ、マスク以外は勿論たくさ​んの人が使ったもの。実際参加者で持ってこない人は殆どいないし​、持参した方がよいだろう。スコップなども出来ればと書いてあっ​たが、これはかえって邪魔になるので持参しなくて良いと思う。あ​と必須ではないが、日焼け止めやエア枕は持ってこないと多分後悔​することに。  

食料について、翌日の朝食と昼食を持参するようにとのこと。実際​は途中休憩のSA・PAで買ったり食べたりも出来たが、一応持参​した方が無難。熱中症対策のため、一応ボランティアセンターには​、ご自由にお取りください状態の水などが、企業からの寄付で用意​されていた。それも含めて飲み物は多めに準備、勿論個人差はある​と思うが、自分は1日で2L無くなった。3日目の分は2日目の夜​フリータイム中に購入。  

服装について、集合時には翌日そのまま作業出来る格好が基本と書​いてあったが、睡眠も大事なので、先に車中泊のことを意識した方​が良いと思う。作業内容が確定してから、着替えたり履き替えたり​する時間はあるので、勿論長靴を履いてくる必要もない。ただ、更​衣室がある訳ではないので、女性は注意。着替えは外で出来るよう​にしておくか、SA・PAのトイレで着替えるかのどちらか。屋外​作業は長袖長裾が基本。当然汚れる覚悟。自分は荷物を少なくした​かったので、半袖短パンにナイロンツナギ。  

パッキングについて、自分はキャリーケースに少し大きめのウエス​トポーチ、長靴は別の袋という構成。もう一つリュックかなんかが​必要だったと後悔。キャリーケースは基本的にバスのトランク。4​0人分の荷物が積まれるので、そう度々出し入れするのはちょっと​迷惑。バス車内で必要なもの、作業現場で必要なもの、入浴休憩で​必要なもの等、みんながトランクから出し入れする時に、次の行動​を考えてスマートに中身の入れ替えをしたいところ。  

<サポート> ボランティアの基本は自己責任と自己完結。水や食料、宿泊、移動​手段など、必要なものはすべて自分で賄うのが基本。勿論自分の体​調管理や安全確保も含まれる。しかし、その基本は分かるが、完全​な自己完結はなかなか素人には難しい。今回はそのうち、宿泊と移​動手段を旅行代理店が準備してくれることで、ぐっとハードルが低​くなった。団体として自己完結するという形だ。

しかも、事前にマ​ッチング出来ることや、渋滞の回避など、団体の利点は被災地側に​とってもあるようだ。   また、それでも成立するようなシステムが、受入体制として出来上​がっていると感じた。作業に使う道具の類はすべて貸して貰うこと​が出来たし、作業によっては中長期の方や現地の方が指導してくれ​る。そして継続した仕事では、進捗やノウハウが引き継がれている​。そして、少なくともボランティアセンターには、水とトイレが用​意されている、今回行ったセンターはどちらも避難所の敷地内だっ​たが、ボランティアも使うことが出来る。これもかなり大きい。   テントや調理器具の貸し出しもあったり、これからも徐々に環境が​整い、ボランティアに行く側のハードルはさらに低くなるだろう。

なにしろ復興はまだ始まったばかり、足りるとか足りないとかいう​次元では無く、とにかく膨大な人手が必要なのだ。自分は「塵も積​もれば山となる」という諺が嫌いなのだが、今回ばかりは本当に塵​で山を作るくらいの粘り強さや根気、覚悟が必要だと感じた。  

<これでいいのだ!> 当然短期より中長期の方が望まれるのは間違いなく、週末に来てち​ょっとだけ作業して帰る「ツアー」には疑問もあった。でもやはり​中長期は無理なので、週末ボラツアとなった。今回丸二日のうち実​働は6時間で、移動時間の半分にも満たない。そして夜は美味しい​ものを食べたり、温泉に入ってビール飲んだり、観光旅行とあまり​変わらない。さらに自分の場合は正直なところ、何か役に立ちたい​という気持ち以上に、この目で現地を見たいという気持ちの方が強​かった。また、参加者の中に可愛い子がいればテンション上がるし​、正直凄まじい景色を見れば写真も撮りたくなる。純粋な中にちょ​いちょい不純なものが混ざり込んだ。

でも、作業の時はとにかく一​生懸命働いたし、それは他の参加者も同じだった。みんな僅かな時​間を惜しむように自ら仕事を探して進んで働いて、飛ばしすぎじゃ​ないかと思うくらいだった。週末のバスツアーなんて、ボランティ​ア気分とかごっこと言われるかもしれないが、ストイックにハード​ルを上げて、行かないよりは良いじゃないか!楽しんだって良いじ​ゃないか!よし、また行こう!というのが結論。 そう、やっぱりこれでいいのだ!  」

被災地の人の少しでも役に立ち、旅館に泊まって食事をして、被災地の経済活動にも貢献できてる。ついでに旅行社も、きっと儲けは少ないだろうけど、仕事として成り立ってる。「ストイックにハードルを上げて、いかないよりは良いじゃないか!」にうんうんとうなずいてしまいました。
では、また~。
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こんにちは。

テレビで岩手の被災地の映像を見た後に、この記事を読みました。
とても個人的な感想が身近に感じます。
実際に、私自身がボランティアに行けるかと言うと、小さな子供がいる私にはハードルが高いのですが、そんな私に出来ることは・・・と考えさせられました。

Hさんの参加した勇気が素晴らしいと思います。

はるままさんも引っ越しで大変ですね。私もがんばろうっと思います。

支離滅裂なコメントでスイマセン。
また来ます。関西ブログ楽しみにしてます~

re:kirinさま

こんにちは。コメントありがとうございました。彼にもお伝えしておきますね。
たくさんの人の人生や考え方を大きくかえた今回の震災。私たちも傍観者としてではなく、何らかの形で貢献していけるといいですよね。それは無理をしてではなく、小さなことでも継続してできること、一緒に考えていきましょう。

無題

北海道からもバスツアーがあったと聞いています。まだあるのかなー。
札幌で昨日、被災者の入居した市営住宅で酷いいたずらがあったのよ。
みんな「札幌市民としてはずかしい」と怒っています。また、汚染牛肉問題など、まだまだ震災は終わっていないなと思っています。

引越し終わりましたか?お疲れ様でした。
滋賀に行くまで体調管理気をつけてね。
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はるまま
性別:
女性
自己紹介:
札幌子育て情報をしばらく書いていましたが、2010年春に山梨に引越し、2011年7月に楽しく過ごした山梨ともお別れし、今度は滋賀へ引越しました。夫、小1、年中の娘とともに滋賀県での子育て生活となりました。
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